困ったシワのある女の人

脂っこいものはあまり摂らない方が良いんでしょう?私はあまりとっていないわ。もうこの歳であまり脂っこいものもそんなにねえ…。

管理栄養士管理栄養士

年齢を重ねるほど、みなさん脂っこいものはいらないとおっしゃるんです。しかし、年齢を重ねれば重ねるほど脂質は大切になってくるんです。

脂質は効率の良いエネルギー源

脂質は9kcal/gと、糖質やたんぱく質に比較して2倍以上のエネルギーを持っています。(糖質・たんぱく質ともに4kcal/g)
したがって、効率的に脂質を摂ることは、効率的なエネルギー摂取に繋がり、低栄養予防には極めて大切です。

脂質摂取は必須脂肪酸摂取に繋がります

脂質の中には、体内で合成できず、外から摂らなくてはいけないものがあります。これを必須脂肪酸と言います。
必須脂肪酸には代表的なものとして

①n-6系
②n-3系

があります。
①のn-6系の脂肪酸は、細胞膜のリン脂質を構成する重要な成分の一つですので、欠乏すると皮膚異常や、成長異常、血管の脆弱など広範囲に渡り発症します。

②のn-3系の脂肪酸は脳・神経系に多く分布することから、しびれ、筋力低下などの神経症状として現れることが報告されています。

管理栄養士管理栄養士

n-6系は細胞の構成要素、n-3系は神経の働きに関連しているとのことですね。

ちなみに、これらどちらも不飽和脂肪酸というものに分類されます。

飽和脂肪酸は魚以外の動物由来のものが多く、常温では個体となる性質があります。
飽和脂肪酸は植物性、魚由来のものが多く、常温では液体となる性質があります。

管理栄養士管理栄養士

年齢の若い方や、肥満の方は、脂肪酸の採り方に気をつける必要がありますが、60歳を超えたら、そういう細かいことは気にせず、積極的に脂肪を取る様にしましょう

噂のMCT(中鎖脂肪酸)とは?

最近、MCTがマスコミ等でも取り上げられています。

MCTとはMedium Chain Triglycerideの略で、日本語訳すると中鎖脂肪酸と言われています。

管理栄養士管理栄養士

脂肪酸は、鎖のような構造を持ち、短いものを短鎖脂肪酸、長いものを長鎖脂肪酸、その中間のものを中鎖脂肪酸というのです。一般的に皆さんが認識している脂肪酸はほとんどが長鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride:LCT)です。

MCTはLCTと比較して、代謝が非常に速いという性質があります。
電車で言えば、鈍行と、特別快速くらい違います。従って血中脂質濃度を上昇させることなく、素早くエネルギーになれるため、医療現場やスポーツの現場で用いられています。
この様な性質を利用してダイエットにも用いる人もいるくらいです。
MCTは脂っこくならないため、ご飯やおかゆ、味噌汁などにも入れることが出来、手軽にエネルギーアップをすることが出来るため、多く食事を食べられない方に適しています。



脂質摂取不足はビタミン欠乏につながる

脂質摂取不足はビタミン欠乏につながると聞いて意外に思われる方もいるかと思いますが、ビタミンの中には、水溶性のものと脂溶性のものがあります。

管理栄養士管理栄養士

脂溶性のビタミンは、脂質がない環境では上手に吸収されません。脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。ビタミンADEK(アデック)と覚えられます。

この中でもビタミンDは非常に大切で、寝たきりの方やるいそうが進んでしまった方は血中濃度が通常と比べて低いという報告があります。

まとめ

管理栄養士管理栄養士

ご年配の方ほど、脂質はしっかり摂りましょう。若い方はほどほどに。