栄養補給法

栄養補給法には大きく分けて3種類あります。

①経口摂取:口から食べる方法。
②経腸栄養:経鼻胃管など、鼻から管を入れ胃や腸に管を留置して栄養を投与する方法。
③静脈栄養:点滴にて栄養を直接血液中に投与する方法。

①、②は腸管にて消化・吸収を経ることにより、栄養を体の中に取り入れることができます。自然で生理的な方法です。
③は直接血管の中に栄養を投与するので、消化・吸収という過程を経ません。

消化・吸収を経ることは非常に大切な事です

消化・吸収は、肉や魚など自然由来のものを分解し、体の中に取り入れる作業ですので、体に有用なもの、有害なものを自然に取捨選択しています。
いわば、消化・吸収を行う腸管は体の内と外を分ける関所のようなものなのです。
この関所を通ることによって、安全な栄養補給が可能となるのです。

静脈栄養は消化吸収を経ない


静脈栄養は点滴から直接血管内へ栄養を投与する方法ですので、消化・吸収の過程を経ません。したがって体の関所を通らずいわば、裏口から入るようなものですので、体に少しでも有害なものが入ると危険です。
特にたんぱく質など血管に直接入ると、免疫反応を起こし、ショック状態となる可能性があります。

したがって静脈栄養は、組成が明らかであり、かつ安全だと科学的に証明されているものしか投与できない。ということです。

これは言い方を変えると、自然由来の成分は静脈から投与できないことです。

食事にはとても大切な謎の物質Xがある(かもしれない)


以前の記事「人体の構成元素」にも記載しましたが、人間はあらゆる元素から出来ています。
したがって基本的にはこれらの成分は栄養として摂取しなくてはならないと考えることが普通です。

しかし、まだ(多くの人間が必要と思われる)元素の人体への働きはよくわかっていないのです。

静脈栄養だけで妊娠は可能か

妊娠後期から完全静脈栄養だけで出産できた例は報告されています。

しかし妊娠初期から完全静脈栄養だけで出産できた例は、少なくとも私は知りません。

もし、そうせざるを得ない状況(完全静脈栄養 腸管は使えない)になった時、栄養の専門家としてどう提言するか。
私は以下のように考えています。

管理栄養士管理栄養士

まず、①適したエネルギー量の投与 ②エネルギー算出栄養素の適切な配分 ③血糖のモニタリング ④微量元素の投与量とモニタリング ⑤微量元素製剤にない微量元素の対応(特にセレン・クロム)  ⑥母体の体重変化

※エレメンミックは鉄 マンガン 亜鉛 銅 ヨウ素を含む