第31回管理栄養士国家試験 基礎栄養学 70問目〜74問目

70 栄養学の歴史に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)リービッヒ(Liebig)は、窒素定量法を確立した。
(2)マッカラム(McCollum)は、エネルギー換算係数を提唱した。
(3)フンク(Funk)は、ビタミンKを発見した。
(4)クレブス(Krebs)は、膵臓にリパーゼが存在することを発見した。
(5)鈴木梅太郎は、抗脚気因子を発見した。

正解:(5)


71 食欲と日内リズムに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)摂食中枢は、視床下部にある。
(2)レプチンは、脂肪細胞から分泌される。
(3)セロトニンは、食欲を促進する。
(4)コルチゾールの日内リズムは、摂食サイクルに影響される。
(5)消化酵素の活性には、日内リズムがある。

正解:(3)


72 摂食した食物の消化管内における消化とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)トリプシンは、活性型の酵素たんぱく質として分泌される。
(2)膵液中のアミラーゼは、でんぷんを消化してオリゴ糖を生成する。
(3)セクレチンは、ペプシンの分泌を促進する。
(4)コレシストキニンは、膵臓からのHCO3-の分泌を促進する。
(5)ガストリンは、胆嚢からの胆汁の分泌を促進する。

正解:(2)


73 栄養素の吸収に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)フルクトースは、SGLT1により小腸上皮細胞内に取り込まれる。
(2)ジペプチドは、Na+を利用して小腸上皮細胞内に取り込まれる。
(3)長鎖脂肪酸は、能動輸送により小腸上皮細胞内に取り込まれる。
(4)ビオチンの吸収は、卵白の摂取により促進される。
(5)鉄の吸収は、体内の貯蔵鉄量に影響される。

正解:(5)


74 栄養素の消化吸収率に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)消化吸収率は、摂取量に対する吸収量の割合である。
(2)見かけの消化吸収率は、内因性の排泄量を考慮している。
(3)老化でんぷんの消化吸収率は、糊化でんぷんより高い。
(4)カルシウムの消化吸収率は、摂取量に比例する。
(5)β-カロテンは、脂質とともに摂取すると、消化吸収率が低下する。

正解:(1)