第33回管理栄養士国家試験 基礎栄養学 70問目〜74問目

70 摂食行動の調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)グルコース濃度の上昇により、空腹感が生じる。
(2)遊離脂肪酸濃度の上昇により、満腹感が生じる。
(3)インスリンは、食欲を抑制する。
(4)レプチンは、食欲を促進する。
(5)グレリンは、食欲を抑制する。

正解:(3)


71 栄養素の吸収に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)受動輸送の速度は、細胞内外の濃度差が大きいほど遅くなる。
(2)促進拡散は、細胞内外の濃度勾配に逆らって輸送する機構である。
(3)フルクトースは、Na+と共に吸収される。
(4)ジペプチドは、H+と共に吸収される。
(5)コレステロールの吸収は、胆汁酸を必要としない。

正解:(4)


72 栄養素の消化と吸収に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)でんぷんがα‐アミラーゼにより加水分解されると、主にグルコースが生成する。
(2)たんぱく質の消化は、十二指腸から始まる。
(3)トリアシルグリセロールの消化は、回腸から始まる。
(4)2価鉄(Fe2+)は、3価鉄(Fe3+)となり吸収される。
(5)ビタミンB12の吸収には、内因子との結合が必要である。

正解:(5)


73 たんぱく質とアミノ酸の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)たんぱく質の摂取量が不足すると、窒素出納は正になる。
(2)たんぱく質の摂取量が増加すると、尿中への尿素排泄量は減少する。
(3)アルブミンは腎臓で合成される。
(4)トリプトファンは、パントテン酸に変換される。
(5)バリンは、糖新生に利用される。

正解:(5)


74 摂取するたんぱく質の量と質の評価に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)無たんぱく質食摂取時には、窒素の糞便中排泄はない。
(2)アミノ酸インバランスは、可欠アミノ酸の過剰摂取により起こる。
(3)正味たんぱく質利用率は、たんぱく質栄養価の化学的評価法である。
(4)小麦たんぱく質の第一制限アミノ酸は、リシンである。
(5)アミノ酸の補足効果は、卵白たんぱく質に対して発揮される。

正解:(4)