第33回管理栄養士国家試験 臨床栄養学 125問目〜129問目

125 55歳、男性。身長170cm、体重65kg、BMI22.5kg/m2、普通の労作。血糖コントロール不良により強化インスリン療法(毎食前超速攻型インスリンと就寝前持続型インスリンを注射)が導入された2型糖尿病患者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)エネルギー摂取量は、30~35kcal/kg標準体重/日とする。
(2)炭水化物エネルギー比率は、50~60%Eとする。
(3)食事はインスリン注射後、直ちに摂取する。
(4)低血糖発作時には、ブドウ糖を摂取する。
(5)シックデイ時には、水分の摂取量を制限する。

正解:(5)


126 脂質異常症の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)高カイロミクロン血症では、脂質のエネルギー比率を20~30%Eとする。
(2)高LDL-コレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取を控える。
(3)低HDL-コレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を控える。
(4)高トリグリセリド血症では、アルコール摂取量を25g/日とする。
(5)高トリグリセリド血症では、果糖を含む加工食品の摂取を減らす。

正解:(1)


127 腸疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)潰瘍性大腸炎では、白血球数の低下がみられる。
(2)クローン病では、チャイルド分類で重症度を判定する。
(3)イレウスでは、経腸栄養法を選択する。
(4)たんぱく漏出性胃腸症では、高たんぱく質食とする。
(5)過敏性腸症候群では、抗TNF-α抗体製剤が用いられる。

正解:(4)


128 非代償性肝硬変で上昇する項目である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)血清総コレステロール値
(2)血中アンモニア値
(3)フィッシャー比
(4)血漿膠質浸透圧
(5)早朝空腹時の呼吸商

正解:(2)


129 消化器疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)脂肪肝では、肝細胞内にコレステロールが過剰に蓄積する。
(2)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)では、インスリン抵抗性が増大する。
(3)急性胆嚢炎では、血清CRP(C反応性たんぱく質)値が低下する。
(4)急性膵炎急性期では、尿中アミラーゼ値が低下する。
(5)慢性膵炎非代償期では、グルカゴン分泌が亢進する。

正解:(2)