第31回管理栄養士国家試験 基礎栄養学 75問目〜79問目

75 たんぱく質・アミノ酸の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)トランスフェリンの半減期は、レチノール結合たんぱく質より短い。
(2)たんぱく質の平均半減期は、筋肉より肝臓で長い。
(3)アミノ酸の筋肉への取り込みは、インスリンにより抑制される。
(4)バリンは、ケト原性アミノ酸である。
(5)ロイシンは、筋たんぱく質の合成を促進する。

正解:(5)


76 たんぱく質の量と質の評価に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)コルチゾールの分泌が増加すると、窒素出納は正になる。
(2)不可欠アミノ酸は、11種類である。
(3)分岐アミノ酸は、不可欠アミノ酸である。
(4)アミノ酸価は、食品中の可欠アミノ酸のバランスで決定される。
(5)たんぱく質の生物価は、摂取窒素量に対する体内保留窒素量の割合を示す。

正解:(3)


77 たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)摂取たんぱく質は、脂質に変換されない。
(2)たんぱく質の摂取量が多いと、ビタミンB6の必要量が減少する。
(3)たんぱく質の摂取量が多いと、尿中カルシウム排泄量が増加する。
(4)たんぱく質の摂取量が不足すると、血清トランスサイレチン値は上昇する。
(5)エネルギー摂取量が不足すると、たんぱく質の利用効率が高まる。

正解:(3)


78 炭水化物の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)コリ回路では、アラニンからグルコースが産生される。
(2)空腹時には、糖原性アミノ酸からグルコースが生成される。
(3)組織へのグルコースの取り込みは、コルチゾールによって促進される。
(4)健常者では、食後2時間で、血糖値が最大となる。
(5)血糖値が低下すると、脂肪組織のトリアシルグリセロールの分解は抑制される。

正解:(2)


79 脂質の臓器間輸送に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)カイロミクロンは、肝臓で合成されたトリアシルグリセロールを輸送する。
(2)VLDLのコレステロール含有率は、LDLより大きい。
(3)LDLのコレステロールの末梢組織への取り込みは、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)が関与する。
(4)末梢組織のコレステロールのHDLへの取り込みは、リポタンパク質リパーゼ(LPL)が関与する。
(5)脂肪組織から血中に放出された脂肪酸は、アルブミンと結合して輸送される。

正解:(5)