第34回管理栄養士国家試験 臨床栄養学 125問目〜129問目

125 C型慢性肝炎患者に対する鉄制限食の主な目的である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)C型肝炎ウイルスの除去
(2)活性酸素の産生抑制
(3)夜間の低血糖予防
(4)肝性脳症の予防
(5)腹水の予防

正解:(2)


126 高血圧患者の栄養食事指導のため、24時間蓄尿を行ったところ、尿量が2L、尿中ナトリウム濃度が85mEq/Lであった。算出した1日尿中食塩排泄量として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)8g
(2)10g
(3)12g
(4)14g
(5)16g

正解:(2)


127 うっ血性心不全が増悪した時の病態と栄養管理に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)心胸郭比は、小さくなる。
(2)交感神経系は、抑制される。
(3)血漿BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)値は、上昇する。
(4)水分摂取量は、50ml/㎏標準体重/日とする。
(5)食塩摂取量は、8g/日とする。

正解:(3)


128 58歳、男性、事務職。身長165cm、体重63kg(標準体重60kg)の糖尿病腎症患者である。持続性たんぱく尿(0.8g/gクレアチニン)がみられ、推算糸球体濾過量(eGFR)50ml/分/1.73m2)。この患者の1日当たりの目標エネルギー量と、たんぱく質量の組み合わせである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

エネルギー量(kcal/日)たんぱく質量(g/日)
(1)1,200――――――――50
(2)1,600――――――――30
(3)1,600――――――――50
(4)2,200――――――――30
(5)2,200――――――――50

正解:(3)


129 CKD(慢性腎臓病)の栄養アセスメントに関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

(1)推算糸球体濾過量(eGFR)の算出には、血清クレアチニン値を用いる。
(2)重症度分類には、尿潜血を用いる。
(3)たんぱく質摂取量の推定には、1日尿中尿酸排泄量を用いる。
(4)ビタミンD活性化障害の評価には、血清カリウム値を用いる。
(5)エリスロポエチン産生障害の評価には、血清マグネシウム値を用いる。

正解:(1)