管理栄養士の面接

就職・転職に関わらず、面接の際には面接官はあなたの履歴書や職務経歴書を参照しながら、あなたの人となりや、経験、今後の伸びしろ、職場の雰囲気になじめるかなど総合的に判断していきます。

もちろん面接官だけでなく、あなた自身にも面接を通じてそこの組織の雰囲気などを評価する権利があります

この記事で紹介することは、管理栄養士が面接時において気をつけるポイントをいくつかご紹介していきます。

面接で大切なこと

見た目

面接において最も大切なことは見た目です。見た目には生まれもった顔の造形の他は、メイク、髪型、服装、また立ち居振る舞いや、声の大きさ、声のトーン全てが影響します。

メイクに関しては、すでに様々な情報がありますが、資生堂の就活メイクが、管理栄養士の就職・転職活動においても非常に参考になります。

資生堂:就活メイク(http://shukatsu-beauty.shiseido.co.jp/entries/20200217_785/

髪型

男性
  • おでこと耳周りを出す程度に短くする。
  • ナチュラルな髪色で
  • ワックスなどのスタイリング剤は清潔感を出すため用いる
女性
  • 眉毛が見えるよう工夫する
  • 耳が見えるようにする
  • お辞儀等で崩れないようまとめる

立ち居振る舞い

第一印象を決める要因の半分以上が「見た目」だとも言われています。面接官に良い印象を与えられるよう以下の項目は事前に必ず確認しましょう。

早めの行動

面接の510分前に到着するようにしましょう。寒い時期でコートを着ている場合は、入る前に脱いでおきます。面接中は足元にカバンを置き、椅子には浅めに腰掛け、背筋を伸ばして座ります。面接官が話をしているときは、目を見てしっかり内容を聞き取りましょう。面接での受け答えでは、ポジティブに話すように心がけましょう。少し肩の力を抜いて明るい表情が持てると、第一印象が良くなります。

笑顔

笑顔は自分の緊張をほぐすためのものです。面接官との対話を楽しむくらいの気持ちでいましょう。

相手の目を見る


目を見て話すことは、「相手と対話しようとする積極性」や、「自信」、「意志」を伝える効果があり、コミュニケーションの基本です。コツは、自分が話しているより、相手が話しているときに相手の目をみることを意識すると印象が良くなりやすいです。

ゆっくり話す


ゆっくり話すことにより、相手が聞き取りやすいだけでなく、自信があるように見えます。また管理栄養士として重要なことは、患者や同職種、他職種とのコミュニケーションですので、特にゆっくり話すことにより、信頼がおけるかどうかの指標とされることがあります。

ハキハキと明瞭に話す


クリアにハキハキと話すことで、明るさや元気の良さ、感じの良さをアピールできます。

栄養士の面接でよくある質問

面接でどのような質問がくるかを想定し、自分なりの答えを事前に見つけておくことは、必要不可欠な作業です。

ただし、準備したフレーズを一言一句覚えて面接に向かうと、少し間違えただけで焦りが出てしまったり、応用の効かないものになってしまったりします。

自己分析の結果を参考に、「自分のアピールしたいポイント」となるキーワードを要所要所で覚えておき、そのときの面接の雰囲気を感じながら、話すことができるといいですね。

 

  • なぜここを応募されましたか
  • 前の勤め先を辞めた理由は?
  • これまでにどのような仕事をしてきましたか?
  • 調理経験はありますか(ある場合、何食くらい調理していましたか)
  • お家で料理はしますか?
  • なぜ管理栄養士となったのですか?あるいは目指したのですか?
  • 一番得意な科目はなんでしたか?
  • 栄養士の仕事をする上で、1番大切にしていることは何ですか
  • どのような栄養士になりたいですか
  • この職場で栄養士として何がしたいですか(重要)
  • いつから出勤できますか健康状態は良好ですか
  • ここまでどうやって出勤しますか?
  • シフト勤務や土日出勤は可能ですか?(就業時間がシフト制の場合)
  • 異動は可能ですか?(異動がある場合)
  • 最後に質問はありますか

以上のように、一般的なものから、管理栄養士特有なものまで様々あります。

ポジティブコンバージョン

回答するルールとして、なるべく自分を偽らないように答えることが大切ですが、「ものは言い様」です。嘘をつくというわけではなく、前向きな表現を用いて、前向きな気持が伝わるように、言い方に気をつける必要性があります。私はこれをポジティブコンバージョンと言っています。具体的な考え方を出してみましょう。

Q、前の勤め先を辞めた理由

A、本音👉ポジティブコンバージョン版

 

①職場の人間関係が悪い👉職場の人間関係&コミュニケーションを学ぶことが出来た

②サービス残業が多い👉勤務時間帯以外においても専門性を学ぶことが出来た

③パワハラ蔓延。👉専門職としての立ち居振る舞いを見つめ直すことができた。

ポジティブコンバージョンを用いた回答例

一例として、「なぜ前の職場を辞めてこちらに応募されたのですか?」質問にポジティブコンバージョンの考え方を使って答えてみましょう

前職場では、職場における立ち居振る舞いやコミュニケーションを学べる機会や、業務を通じた専門性の向上に集中し、取り組むことが出来ました。

そこで、〇〇ということに気が付き、△△△という業務に携わりたいと強く思うようになりました。そこで現職場を離れて思い切ってチャンレンジしてみようと強く願うようになったことが理由です。

ポイント:△△△が、面接先で力を入れている業務であればベストです。

最後の文の思い切ってチャレンジしてみようと〜という表現は、若者らしく、瑞々しさに溢れている反面、使い方によっては軽く印象を与えてしまうこともあります。質問の回答には必ず答えたその理由を説明することにより、全ての言葉に重み付けすることができます。

面接で大切なこと

相手の質問にきちんと答えること

面接で大切なことは、相手の質問に対して、答えることです。これは言い換えると相手の質問の意図に対して、それを満足(=納得)させるような答えをすることです。面接に行くまでのトレーニングとして、面接官の立場となって考えてみるということも非常に良いトレーニングとなるでしょう。

また、悪いエピソードや、悪い出来事があり(1ヶ月で辞めたなど)、それを言わざるを得ない状況でも、真摯にそれを伝え、前述したポジティブコンバージョンで、決意とやる気を見せれば、人は信頼しようとしてくれるものです。

持ち物

☑A4サイズが入るかばん

☑履歴書
☑職務経歴書
☑筆記用具(ボールペン、シャープペンシル、消しゴム)
☑メモ帳
☑時計
☑携帯電話、スマートフォン
☑財布
☑面接会場までの地図や連絡先
☑印鑑
☑ハンカチ
☑ティッシュ
☑鏡(身だしなみチェックをする際に必要であれば)
☑替えのストッキング